こんにちは。吉田塾スタッフ、英語担当の有賀です。

吉田先生に代わりまして今回は私からのポストです。まずは英語の問題ですね。

【No.7】

超速暗記道場において指摘してきた重要テーマ、アメリカの社会問題に関する出題で、今回は不平等(inequality)に関するものでした。授業の中で「最初と最後の段落が重要!」「”no ~”に注意!」と熱弁してきたので、That’s no coincidence.の周辺を読み取って、正答の5にたどり着けた受講生も多かったのではないでしょうか。

最終段落より。

American inequality began its upswing 30 years ago, along with tax decreases for the rich and the easing of regulations on the financial sector. That’s no coincidence.

(アメリカの不平等は富裕層への減税や金融セクターへの規制緩和の実施によって、30年前に急速に拡大しはじめた。それは全く疑いの余地もない。)

5.米国内では、富裕層への減税や金融セクターへの規制緩和の実施によって、政治システムと民主主義的ガバナンスがむしばまれることとなり、不平等が拡大している。

 

授業では以下のように扱いました。

 

予想問題テーマはアメリカ合衆国を理解しているか!!

※2011年国家Ⅱ種の専門問題を2016年度教養試験仕様に改題

重要テクニック②:最初と最後の数行に注意!

2011年国家種専門問題より教養試験向けにアレンジ

次の文の内容と合致するものとして最も妥当なものはどれか。

For almost 150 years Americans have believed that anyone born here, whatever his or her origins, can be a good citizen. There is no reason to believe the children of illegal immigrants are any different.

(中略)

☆本問の解法テクニック

英文では、その論理展開上、最初と最後の段落に文章全体の核心部分(筆者の見解)が込められていることが非常に多い!公務員試験においては、どんな長文の英文でも最初の数行と最後の数行を読めば、それだけで正答の選択肢をかなりの確率で推定することが可能なのだ。

(中略)

1 不法移民の子を含めて、アメリカで生まれた者は誰でもアメリカの市民権を与えられるべきだと筆者は考えている。

Americans have believed that anyone born here, whatever his or her origins, can be a good citizen. There is no reason to believe the children of illegal immigrants are any different.(アメリカで生まれた者は誰でも、その血筋に関わらず、良い市民になれるとされてきた。不法移民が除外される理由は一つもない)☆これこそが出生地主義!!、アメリカ合衆国の精神である。よって正答は1とわかる!

今後につながりそうな事例としてはテキストの中で比較級・最上級やそれに準じる表現に四角囲みをした箇所があったと思います。何がより重要な事柄なのか、強調させるためによく使われる表現ですし、現に国家総合の5、6、8の問題では、そこに注目すれば解けるようになっていました。よければ、ご連絡いただければ解説いたしますよ!

(②に続く)