今年の立命館の日本史(最初の3日程)を分析しました。
やはり今年も「立命らしい」問題がならんでいますね。
今回の分析から、7日試験の出題も予想を立てられますので参考にしてください。
2月1日
大問1 古代の東北
多賀城や渤海などを基本的な記述問題もあるが、柵戸や俘囚などを記述させるのは立命らしい。
大問2 荘園公領制(院政期〜室町時代)
一国平均役や大田文、御料所を記述させた。
和与中分の史料文の穴埋め(記述)は、難しく感じた人は多いはず。
大問3 (1)鉄砲伝来・ザビエル来日 (2)幕末以降のキリスト教関係史
比較的標準的な問題が多い大問であったがザビエルが鹿児島に上陸した時の島津家の
当主(島津貴久)を記述させるあたり立命館らしい。日蓮宗不受不施派も記述させた。

2月2日
大問1 古代の仏教と女性天皇ら女性との関係がテーマ
薬師寺の伽藍配置を選ばせる問題が出た。
裳階、恵慈、百万塔陀羅尼や「唐大和上東征伝」の著者として淡海三船を記述させた。
大問2 九州の相良氏(法度)の歴史をベースに近世の大問が作られている、
大河ドラマ(鎌倉殿の十三人)を意識した畠山重忠を選択する問題が出た!
大問3 明治〜大正期のストレートな政治史(政党史中心)であった。
1885年(内閣制度の創設)や1900年(立憲政友会の創立)と
年号を記述させる問題がやはり出た。立憲同志会を記述させた。

2月3日
大問1 古代(飛鳥時代〜平安時代)の政治
山背大兄王、藤原仲成、承和の変などを記述させた。立命館としては標準的な大問
大問2 中世の一揆がテーマ
史料文として正長の徳政一揆、播磨の土一揆、嘉吉の徳政一揆、山城の国一揆が出た。
これらは、過去に立命館で繰り返し出題されているので過去問研究した人は高得点も可能だが
立命らしい他の大学では空欄にしないとことまで教科書でチェックしなければならない。
大問3 近代の大衆文化史が出た!
立命館では、繰り返し出題されている分野だがここまで手が回らい受験生が多く
今回の三日間では、一番の難問であった。
伊藤修二、川上音二郎、オッペケペー節、文化住宅、三越などを書かせた。
選択式では織田幹雄やムーラン=ルージュが出た。

以上の分析をもとに7日の大問をうらなってみることにします。