「一生役に立つ」戦略的な思考力を養う日本史の実践道場

一橋大の傾向と対策

一橋大の日本史(傾向と対策:過去問研究編)

①大問は3つで論述形式が中心(400字×3題)。各大問に3個~4個の小問が設定されていて解答字数は受験生自身が配分する形式がずっと続いている。

②一般に「一橋の日本史」は、非常に難度が高いとの認識が定着している。確かに難度の高い問題も数多く出題されてきたが、そういった問題も含めて例年出題される時代やテーマがかなり限定された範囲に集中していて、しかも類題がくり返して出題されているので、実は「対策が立てやすく、中途半端な一橋大対策しかやらないライバルに大きな差をつけること」が可能なのです。

③「一橋大の日本史」は、ガッツリ過去問研究した人とそうでない人とでは、点差が大きく開いてしまう特性を持っています。これを機会に「一橋の日本史」の問題をじっくり見て実感(百聞は一見に如かず!)してほしい。君がまず最初にやるべきことは、実際に戦う「相手を知ること」です。

 

☆2018年・2019年に実施された本試験問題でいかにも「一橋の日本史」らしい問題を以下に掲載しています。無理して解かなくていいです、まずはじっくり問題文や各設問を読んでください。そして、一橋らしさを感じてください。

各大問の終わりに「一橋らしさ」を指摘する吉田の視点があります。参考にしてください。

 

2018年 大問1

次の文章を読んで,下記の問いに答えなさい。(問1から問3まですべてで400字以内)

18世紀以降の百姓たち,とりわけ戸主やその跡継ぎの男子は,自分が所属する家と村に対して非常に強い帰属意識を抱いていた。百姓家の所有する耕地は,ときの戸主の個人財産ではなく,先祖から受け継いだ家の財産(家産)であり,戸主や家族が勝手に処分することはできず,しっかり維持して子孫に伝えるべきものとされた。また,村の入会地や農業用水路の共同利用や,百姓家同士の相互扶助などさまざまな面で,村人同士の結びつきは強かった。

そうした家と村を守るため,百姓たちはときには領主に対しても自己主張した。自己主張の形態にはさまざまあり,17世紀には百姓が個々に他村へ逃亡するといった消極的抵抗や村々の代表による訴願が多くみられたが,17世紀末以降になると,村々の百姓たちが団結して,大勢で領主に要求実現を強く迫る (a) の形態が増加した。

(a) は処罰の対象とされたが,他方で合法的な訴願もさかんになされ,19世紀には畿内で広域の村々の連合による訴願運動である (b) が起こった。

また,村の内部でも,(c)年貢や諸負担の賦課方法などをめぐって,村役人・豪農と一般村民との間で村方騒動が発生した

問1  (a) に入る語句は何か。また,他村への逃亡や代表による訴願から (a) へと百姓の抵抗形態が変化した背景には,百姓側にどのような変化があったのか,説明しなさい。

 

問2  (b) の名称を記し,その内容・特徴について説明しなさい。

 

問3 下線部(c)に関して,年貢をめぐる要求が,領主に対してだけではなく,村役人にも向けられたのはなぜか,説明しなさい。また,年貢や諸負担の賦課方法以外の村方騒動の主要な争点を2つあげて説明しなさい。

☆吉田の視点

問1 (a)は逃亡

問2 (b)は国訴。本問は、2001年の問1の問題を過去問研究の題材としていれば完璧な解答文を書ける問題であった。最新の赤本の範囲くらいしかやらないライバルを粉砕できる。ここでぜひ確認してほしい!!!

2001年の問題

問1 

(1)畿内では,1000か村を越す村々が結集して,幕府に対して要求の実現を求めた

問1 下線部(1)の運動の名称を答えよ。また,この運動の中心的な要求内容と,この運動に1000か村以上に及ぶ多数の村々が結集しえた理由を述べよ。

 
問3は、村方騒動に関する問題であるが20年分以上の過去問研究していれば出題が十分予想された問題と言える。そのため、吉田塾の塾生(大原君の合格レポートを読もう!)は、凄く書きやすかったと感想を述べている。

 

2019年 大問3

次の資料は,1946年1月1日に天皇が発表した詔書である(一部の表記を改めている)。これを読んで下記の問いに答えなさい。(問1から問3まですべてで400字以内)

 

茲(ここ)ニ新年ヲ迎フ。顧ミレバ明治天皇明治ノ初国是トシテ五箇条ノ御誓文ヲ下シ給ヘリ。曰ク,

一,(a)広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ

一,上下心ヲ一ニシテ盛ニ経論ヲ行フヘシ

一,官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメンコトヲ要ス

一,旧来ノ陋習(ろうしゅう)ヲ破り天地ノ公道ニ基クヘシ

一,智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ

叡旨(えいし)公明正大,又何ヲカ加ヘン。朕ハ茲ニ誓ヲ新ニシテ国運ヲ開カント欲ス。須(すべか)ラク此ノ御趣旨ニ則リ,旧来ノ陋習ヲ去リ,民意ヲ暢達(ちょうたつ)シ,官民挙ゲテ平和主義ニ徹シ,教養豊カニ文化ヲ築キ,以テ民生ノ向上ヲ図リ,新日本ヲ建設スベシ。(中略)

 

然レドモ朕ハ爾等(なんじら)国民ト共ニ在リ,常ニ利害ヲ同ジウシ休戚(きゅうせき)ヲ分タント欲ス。(b)朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯(ちゅうたい)ハ,終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ,単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(あきつみかみ)トシ,且日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ,延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ。(後略)

 

(注)          休戚:喜びと悲しみ。

 

問1 下線部(a)の方針にもかかわらず,その後創設された議会制度は,国民の政治参加や衆議院の権限を限定的にしか認めなかった。それはどのような限定であったのか,またそうした限定を取り払うために,第二次大戦後に議会制度がどのように変革されたのかについて説明しなさい。

 

問2 この詔書の発表に先立って実施された「人権指令」と呼ばれるGHQの施策について,当時の日本政府の対応も含めて説明しなさい。

 

問3 下線部(b)の中で,なぜ「架空ナル観念」を否定しているのか。その理由について簡潔に説明しなさい。

☆吉田の視点

問1の問題は、一橋大のド定番である大日本帝国憲法下の政治制度と戦後の日本国憲法下の政治制度も問題である。一橋大では、過去にこのテーマ(周辺関連事項)が繰り返し出題されている。前者の帝国議会(衆議院)が他の国家統治機構から多くの制約を受けたのに対し、後者は国権の最高機関として位置づけられていることに着目したい。

 

問3の下線部(b)は、いわゆる「天皇の人間宣言」よばれるもの(史料)で類題が2015年に出題されている。過去問研究をしっかりしていたら対応できるという「一橋大らしさ」がにじみ出ている問題だ。

2015年の問題

問2 日本政府が日本国憲法改正草案を発表するに先立ち,昭和天皇は,連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)と連携しながら,天皇の性格にかかわる詔書を発表している。その詔書の名称及び内容について説明しなさい。

 

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