「一生役に立つ」戦略的な思考力を養う日本史の実践道場

早稲田大学 教育学部の日本史

2018年2月の教育学部の問題をここで分析してみよう。

☆本学部の「傾向と対策」を読む前にまずは、ぜひ早稲田の日本史(全体分析)を読むことをお勧めします。とくに今年は、早稲田においても「共通テスト」元年を意識した問題作成が行われたものが散見されました。この新傾向(新形式)っぽい問題について分析したものを追加しましたので来年の本試験問題につながる可能性が高いです!

なお、本コンテンツは本学部の2021年2月本試験を踏まえた「傾向と対策」に6月末〜7月初めくらいまでにバージョンアップします。

大問5つ。古代・中世・近世から各1題、近現代から2題と各時代からバランスよく出題されている。早大他学部では、近現代分野(政経学部など)の出題割合が極端に大きいのに比べて全時代からまんべんなく出題されている。

小問数は37個。うち正文誤文判定問題が14個、記述問題が12個出題された。早稲田的な正文誤文判定問題の出来が合否を左右するのは他学部と同様である

①教育学部では、正文誤文問題(選択肢文は5つ以上)において「正しいもの又は誤っているもの」を「2つ選べ」や「すべて選べ」という形式が採用されている。各問いはすべて合わせなければ得点はもらえないので、厳密に正文誤文判定できる能力が要求されている

なお、「2つ選べ」形式は商学部や法学部などでも採用されているのでこれらの学部の過去問も利用して対策を立てよう!

②毎年、難度の高い大問も出題されているがそのような大問の多くが早大において繰り返し出題されている頻出テーマである。2018年では、大問3の近世の百姓(一揆とその周辺関連事項=民衆運動)や大問5の沖縄史は超頻出テーマとして過去問研究していれば準備できるテーマなので、やや難ぐらいならば、逆にライバルに差をつけることができる。

このように「戦略的かつ効率的」な過去問研究が合格戦略上、最重要であることを理解しよう!

上記の内容を実感するためにも、今ここで2018年の大問3を解いてみよう。

2018年 教育学部 第3問

次の史料と文章を読み,下記の問1~9に答えよ。問1・2については,それぞれの解答を記述解答用紙に記入せよ。問3~9については,それぞれの解答を選び,マーク解答用紙の記号をマークせよ。 

(史料)
一 何事によらず,よろしからざる事に百姓大勢申し合わせ侯をととうととなえ,ととうして,しいてねがい事くわだつるを A といい,あるいは申しあわせ,村方たちのき候を B と申し,前々より御法度に候条,右類の儀これあらば,居むら他村にかぎらず,早々其筋の役所へ申し出るべし,御ほうびとして,

ととうの訴人     銀百枚

    A の訴人     同断

    B の訴人     同断

右の通り下され,その品により C 苗字も,御免あるべき間,aたとえ一旦同類になるとも,発言いたし候ものの名まえ申し出るにおいては,その科をゆるされ,御ほうび下さるべし

この史料は,b1770年に幕府から発せられた触書である。これは高札と呼ばれる板札に記され,多くの人々の目に触れる場所に設けられた高札場に掲げられた。 D の訴人を褒賞する高札とともに,江戸時代の代表的な高札の一つである。

この触書が発せられた背景には,民衆運動の高まりという社会状況があった。それは民衆運動の二つの変化をともなっていた。一つは発生数の増加,もう一つは広域化である。18世紀中後期にその傾向が現れ始め,c19世紀に入るとさらに顕著になった。それは非合法運動ばかりでなく,d処罰の対象にならない訴願運動にも類似の傾向がある。また,将軍に直訴して処刑されたといわれる佐倉惣五郎のような, E の物語が形となって登場するとともに,それらの顕彰活動が行われるようになるのも,このころのことである。こうしたe江戸時代後期の民衆運動の高揚は,幕藩体制と呼ばれる支配体制の動揺を示している。

問1 江戸時代の武士身分の者には,空欄 C の特権があった。武士身分を表す, C という特権成立の契機となった政策を何というか。漢字二字で答えよ。
正解を表示する刀狩(空欄Cには刀狩が入る。)

問2 空欄 E に入る語を漢字二字で答えよ。
正解を表示する義民(早稲田では義民とその例=佐倉惣五郎や磔茂左衛門は何度でも出る!)

問3 空欄 A と空欄 B に入る語の組み合わせとして,正しいものはどれか。一つ選べ。

ア      A 逃散           B 浮浪
イ      A 強訴           B 連判
ウ      A 連判           B 逃散
エ      A 連判           B 浮浪
オ      A 強訴           B 逃散
正解を表示するオ(史料読解力を養う対策が必要です。早稲田的な史料問題に強くならないと意味がありません。そのためにも過去問研究しよう。)

問4 下線部aの大意はどれか。一つ選べ。

ア ひとたび右の仲間に加わると発言した者は,仲間から離脱したとしても許されない。
イ ひとたび右の仲間に加わった者は,仲間になれと呼びかけた者の名前を申し出なければ処罰される。
ウ ひとたび右の仲間から離脱した者は,それを役所に届け出れば褒美が下される。
エ ひとたび右の仲間から離脱した者は,その罪は許されないが,褒美が下される。
オ ひとたび右の仲間に加わったとしても,仲間になれと呼びかけた者の名前を申し出た者は罪を許され,褒美が下される。
正解を表示する

問5 下線部bより前に発せられた幕府の命令をすべて選べ。

ア 田畑永代売買の禁止
イ 湯島聖堂の学問所における朱子学以外の講義禁止
ウ 仏教諸宗派共通の諸宗寺院法度
エ 生糸など江戸問屋経由で輸出を命じる五品江戸廻送令
オ 外国船を武力で撃退する異国船打払令
カ 江戸・大坂十里四方の上知令
正解を表示するア・ウ(教育学部の特徴である「すべて選べ」の問題。ア=1643年、イ=1970年、ウ=1665年、エ=1860年、オ=1825年、カ=1843年)

問6 空欄 D に該当する宗教とそれに関することについて,正しく説明しているものはどれか。一つ選べ。

ア 密かにこの宗教を継承した人々の子孫はみな,明治時代,再び日本にやってきた宣教師の教会に属した。
イ この宗教が禁止されていた江戸時代,日本に潜入した宣教師はいなかった。
ウ 表向きこの宗教が消滅した17世紀後期に,宗門改や絵踏は廃止された。
エ 潜伏していたこの宗教の信者が弾圧された事件が,幕末・維新期に起こった。
オ 江戸時代,この宗教以外に禁止された宗教はない。
正解を表示するエ(浦上信徒弾圧事件を想起したい。なお、オでは日蓮宗不受不授派を想起できたであろうか。

問7 下線部cと同じ19世紀の出来事をすべて選べ。

ア 閑院宮家創設
イ 蛮社の獄
ウ 田沼意知の刺殺
エ モリソン号事件
オ 赤穂事件
カ 蝦夷地調査の開始
正解を表示するイ・エ(イ=1839年、エ=1837年)

問8 下線部dに該当するものはどれか。一つ選べ。

ア 国訴
イ 徒党
ウ 悪党
エ 一味神水
オ 村請
正解を表示するア(国訴も早稲田では頻出する)

問9 下線部eに関する説明で,誤っているものはどれか。一つ選べ。

ア 幕府領や旗本領・藩領など,異なる支配領域にまたがって起こる場合があった。
イ 豪農が攻撃対象となることが多かった。
ウ これらの中にはアイヌの運動も存在する。
エ 郡中議定の制定や組合村の結成が広がったという背景がある。
オ これらを憂えた松平慶永は,幕府に対して「戊戌封事」という意見書を提出した。
正解を表示するオ(松平慶永ではなく徳川斉昭)

上記の問題は、早稲田対策(過去問研究)をしている人なら高得点がとれる問題である。
あなたは、どうでしたか?

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