「一生役に立つ」戦略的な思考力を養う日本史の実践道場
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yoshidakenji

早稲田大学商学部の「傾向と対策」(併願大学)

早稲田の商学部の併願大学(学部)として明治大学の政経学部(経済学科)、商学部、経営学部を
受験する例年受験生は多いです。では、早大「商学部の日本史」を攻略することを重視した場合に
一番相性の良い学部は、どこだと思いますか?

それは、圧倒的に経営学部です。
明治の経営学部の日本史は、出題範囲は近現代分野に限定されており、とりわけ「近現代の経済史」
を重視した問題(正文誤文判定問題)が数多く出題されます。
これは、早稲田の商学部と傾向が合致しています!
(明治の商と違い全範囲から出題させますが近現代分野の比重がとても高いです)
よって、併願先としてとても相性が良いのです。

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
次回は、具体的な問題を紹介して、その相性の良さを啓蒙したいと思います。

一問一答式に偏った日本史勉強用は難関大学には向きません。

吉田塾では、一問一答式(歴史用語の穴埋め)の問題集などをあまり推奨していません。
もちろん、志望大学によっては一問一答式が効果がある大学がありますので
全否定している訳ではないのですが、例えば早稲田大学の出題形式の中心である正文誤文判定問題
の対策として「一問一答式」が適していると言えるでしょうか?

第一志望の大学を高らかに表明している割には
志望大学の傾向と真逆の勉強法をしている受験生がたくさんいます。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
永遠の真理ともいえるこの言葉とかけ離れた勉強をしてませんか?

吉田塾では、志望大学合格に向けて一番適した勉強法を絶えず研究し受験生に提供しています。
効率的な志望大学対策を希望される受験生で自分に合った合格戦略を探していたら
一度、お問い合わせしてもらえれば幸いです。

今年も吉田塾では、早稲田大学逆転合格者がいます!

今年も、早稲田の文化構想学部、法学部、文学部、人間科学部、教育学部、商学部、社会科学部
に塾生が合格してくれました。
吉田塾では、早慶オープンや早大入試プレなどの模試ではD判定、E判定だった塾生が
おそらく他塾よりも多くいます。
そのような塾生には、ある程度共通した「ものごとの考え方」があります。

以下、大逆転で早稲田に合格した塾生とのやりとりです。
吉田:「早稲田の法学部」合格おめでとう!
OM君:ありがとうございます! 母もとても喜んでいました!
先生の教えを守り、先生の授業を受けたからこその結果です。
「比較や関連性」、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
全てこれにつきました!

彼の言葉には、吉田塾の「合格戦略」を自分の中に取り込んだことで逆転合格ができたとの
思いがあふれています。

早稲田などの難関大学合格をめざす受験生を吉田塾は、戦略重視で応援しています。
イマイチ、効率的な志望大学対策のイメージがわかない人は、吉田塾のカウンセリング(無料)
で丁寧に伝授していますので問い合わせしてくれたら幸いです。

慶応大学の日本史(新傾向について)

近年の「慶応大学の日本史」において、4学部(文学部、経済学部、商学部、法学部)に共通する傾向として1990年代、2000年代の歴代内閣の流れと主要政策に関連付けた問題があげられる。現在の高校の授業では、ちゃんと現代史までやる先生でも政治史では1993年に細川護熙内閣まで、経済史では1991年のバブル崩壊までしか扱わない先生が多い。

また、受験参考書においてもこの時代を難関大学に対応しているものは少ない。

しかし、慶応大学では「がっつり」出るときは出るので対策は必須です。

このことが具体的にわかる内容を「慶応大学の傾向と対策」に新しく掲載しました!

ぜひ、参考にしてください。

早稲田の「文化構想学部の日本史」

「早稲田の文化構想学部の日本史」
2023年の文化構想学部の大問2では、
「日本における歴史の編纂や叙述に関する次の文章を読んで、問に答えなさい」
と各時代の「史書」についての知識を問う大問が出された。
本問は、早稲田の他学部でも頻出するテーマである。代表的な問題を数問ここで紹介するので早稲田の「史書」問題のレベルを確認して早稲田対策の参考にしてください。
問2 下線b(虚構をまじえた歴史物語や合戦の経緯を描いた軍記物語)に関して述べた文のうち正しいものはどれか。1つ選べ。難易度 標準
ア 『将門記』は軍記物語の先駆的なものである。
イ 『栄華物語』は藤原道長をたたえ,道長に献上された。
ウ 『大鏡』は漢文体で書かれた。
エ 『陸奥話記』には後三年合戦の経緯が書かれた。
オ 『今鏡』は藤原通憲の著作である。

問4 ①~④のうち正しいもの2つの組み合わせはどれか。1つ選べ。難易度 易

① 慈円は藤原兼実の弟である。
② 慈円は天台座主をつとめた。
③ 北畠親房は『建武年中行事』も著した。
④ 北畠親房は唯一神道の理論により『神皇正統記』を著した。

ア ①と② イ ①と③ ウ ①と④ エ ②と③ オ ②と④

問5 下線d(鎌倉~南北朝時代には特色ある歴史編纂・叙述が,さまざまに行われた)に
関して述べた文のうち正しいものはどれか。2つ選べ。難易度 標準

問9 近代には東京帝国大学の史料編纂掛で,収集した膨大な史料を用い,『 D 』
『大日本古文書』などの編纂が進められた。空欄Dに該当する語句は何か。
漢字5字で答えよ。難易度 難

「史書」について問題(早稲田レベル)を解いてみて、どうでしたか?
なお、早稲田では問5のように「2つ選べ」の問題は2つとも正答しないと得点化されません。とくに商学部や教育学部ではこの形式が頻出するので「より厳密な」正文・誤文判定能力が要求されます。

解答 問2 ア  問4 ア  問5 イ・オ  問9 大日本史料

吉田塾では、「早稲田の日本史」を戦略的かつ効率的に攻略するための「道しるべ」となる
お試し講座(無料)を現在、随時開催しています。興味を持たれた方は、吉田塾HPの中にある歴代塾生の合格レポートや
その他のコンテンツなどを読んで、自身の合格戦略に合ってると思えば「お問い合わせ」ください。

早大文学部の傾向を知ろう3

2016年の大問1

 正解はオ(東北や関東地方では弥生期でも網目をもつ土器がみられる

選択肢アは2012年のリード文(縄文社会は、〜血縁関係と地縁関係に重点を置いた社会だと言うことができる)にほぼ同じ指摘文がある。綿密な過去問研究を行うと繰り返し同じ視点で選択肢が作られていることが見えてくる。吉田塾では、この視点を重視した講座を展開
しています。
選択肢イではアスファルトが交易品(矢じりなどの接着剤)であったことを知っていただろうか。

 正解はア、イ

選択肢エは、北海道が続縄文文化は正しいが沖縄では貝塚文化とよばれる。なお、本選択肢は2012年の問6のオの文が下地となっている。縄文時代の東日本の方が落葉広葉樹林が広がり木の実や動物資源が豊かで西日本よりも人口密度が高い地域であったことは資料集などで視覚的におさえておきたい。よって、オは誤文

2012年の大問1

 イ・エ(青森の三内丸山遺跡をイメージしよう)

 イ(福岡県の板付遺跡からは、イのような融合がわかる土器が出土している)
縄文時代に発達した磨製石器は、弥生時代に入っても多用されている。

上記の問題を効率的に解けるようにする方法を吉田塾ではカウンセリング(無料)やお試し講座にても
伝授しています。この機会にお問合せしてもらえれば幸いです。

早大文学部の傾向を知ろう2

それでは、早大文学部の大問1で頻出する「やや難」以上の問題がどのような問題なのかを実感しましょう。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です!

 

2016年の大問1

1 下線a(縄文時代独自の文化・社会)の説明として誤っているものはどれか。1つ選び,マーク解答用紙の該当する記号をマークしなさい。

ア 地縁・血縁的原理から構成される集団が組織された。

イ 産地が限定される黒曜石やアスファルト,ひすい,琥珀などが交換を通じて流通した。

ウ 優れた土器製作や漆工芸の技術が発達した。

エ 石器製作や骨角器製作に優れた技術を発揮した。

オ 縄文土器に施文される縄目文様は縄文文化の大きな特徴で,縄文時代の終末期には姿を消し,弥生時代には継承されなかった。

 

4 下線c(自然経済に支えられて安定的で豊かな定住生活)の説明として正しいものはどれか。2つ選び,マーク解答用紙の該当する記号をマークしなさい。

ア 主に東日本ではサケ・マスの捕獲と備蓄等にもとづき安定した経済活動を営んだ。

イ 定住生活の痕跡は大規模集落や長期間の集団墓によって裏付けられる。

ウ 縄文人は季節的に集中する特定の資源に依存せず,イモ類の採集に重点化した。

エ 北海道と沖縄では豊かな自然資源に恵まれたため,その後も続縄文文化を継続できた。

オ クリやドングリなどの堅果類を季節的に利用したが,それは西日本を中心とした。

 

2012年の大問1

4 下線c(部族的な集合体)の説明として正しいものを2つ選び,マーク解答用紙の該当する記号をマークしなさい。

ア 機動的で部族的なまとまりを持ちながら国家を形成した。

イ 地縁的・血縁的な紐帯を基盤にして,親族組織や婚姻に基づく地方集団を構成した。

ウ 10数人程度からなる小規模集団が移動性に富んだ社会を形成した。

エ 豊かな自然資源に基づいて定住社会を形成した。

オ 平等性が広く行きわたり,位階や階層性のない完全な平等社会が形成された。

 

6 下線e(縄文文化との間に接触・融合が行われ)の説明として正しいものを1つ選び,マーク解答用紙の該当する記号をマークしなさい。

ア 渡来系の物品が流入して融合しただけで,人的な渡来・混血はなかった。

イ 渡来系土器と縄文式土器との融合の結果,北部九州の弥生式土器が生み出された。

ウ 渡来系住民は在来の縄文人の一部と接触したが,大部分を北方地域へ駆逐した。

エ 縄文時代の石器は渡来系石器と融合し,そのままの形で残存することはなかった。

オ 北海道方面でも弥生文化が流入し,縄文文化から弥生文化に変化した。

 

以上、小問4個を解いたみた「手ごたえ」はどうですか?

次回(文学部の傾向を知ろう3)では、この4問に解答・解説を行いつつ「過去問研究」の意義やどのような対策が効率的なのかを早大文学部を志望する受験生に伝えたいと思っています!

 

早大文学部の日本史の傾向を知ろう1

早大文学部の最大の特徴は大問1と大問6にあります。
今回は、大問1についてその出題傾向などを紹介します。
文学部の大問Ⅰは、出題範囲が例年とても限定されています。
旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代からしかほぼ出題されません。

しかし、その一方で難度はかなり高く教科書レベルを超える問題がズラリと並ぶ年度も多いのが特徴です。
よって、過去問研究が甘い受験生(標準的な模試で高偏差値の受験生も含む)はその特徴を軽視して受験し撃沈してしまう姿を吉田は予備校講師時代にたくさん見てきました。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
吉田塾では、早大文学部が第一志望(準第一志望)の塾生には徹底的に過去問研究を行った上でオリジナル予想問題を駆使した最終講義を行い、受験本番にむかうように指導するため、逆に合格率が上がる現象が普通に起こっています。

ここまで話すと「どのような問題で差がついて逆転現象」が起こるのか気になることでしょう。

次回(文学部の日本史の傾向を知ろう2)では、具体的な問題を紹介したいと思っています。

2023年「同志社の日本史」(2月7日の速報・講評)と9日、10日のテーマ予想

2月7日
大問Ⅰ 原始・縄文・弥生・古墳時代
同志社大学では、この時代の大問が近年難問化していたが
今年も一般の受験生にとっては難問ぞろいの大問でした。
各時代の遺跡名を選択する問題が毎年出ており、用語集レベル
の用語がズラリと並んでいるので過去問研究して類題を3問程度
解いた上で用語集でチェックするまでしないと高得点できない内容となっている。

大問2 (1)古代の対外関係史(高句麗、新羅、百済)
(2)中世の対外関係史(応永の外交、文引、木綿、大蔵経、三浦)
同志社の超定番の対外関係史でごく標準的な大問であった。

大問3 近世・近代の産業経済中心の問題
(1)檜、楮、農業全書、竜骨車、北村季吟、山脇東洋
(2)別子銅山=住友家、古川市兵衛、赤蘭会
標準的な問題であった。

以上の3日間を踏まえて、同志社で頻出する時代やテーマとして
「幕末」が気になります。「幕末」中心の場合は難問化する場合が
多いです。例えば、「天誅組の変」「生野の変」やヒュースケンなども
平気で記述問題として出題されるでしょう。

あとは「ウクライナ戦争」の影響で
壬午軍乱・甲申事変⇒日清戦争⇒日露戦争ですね。
その場合に注意したいのは「思想家」と絡めてくることに注意です。
福沢諭吉の脱亜論や高山樗牛、内村鑑三、幸徳秋水などは気になります。

2023年同志社の日本史(2月6日本試験の速報・講評)

2月6日
大問1 定番の律令関係が今年も出だ!
(1)律令国家体制の確立までの内容(庚寅年籍、正倉、出挙、貧窮問答歌など)
(ウ)で大税を記述させるのは難問
(2)平安時代の戸籍、負名体制
周防国戸籍は山川の教科書に掲載されているがおさえていない受験生は
多かったであろう。陣定や負名は同志社では定番である。
(3)荘園公領制

大問2 近世の百姓、文化史中心の問題
(1)では、蓮如、百姓、村請制などを記述させた「百姓」は
抽象的すぎて書けなかった受験生は多いだろう。
また「修験」者も言われてみれば的な問題で試験中には思いつかなかった
受験生は多かったのではとみています。
(2)は同志社に頻出する大黒屋光太夫が出た!これに関連して同志社の
傾向通り桂川甫周が出題されている。この箇所については塾生は全員正解していた。

大問3 (1)太平洋戦争
(2)戦後(GHQの占領統治期)
きわめて標準的な問題でした。

2月7日の速報と講評後に2月9日・10日の出題テーマを少し予想します。

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