京都大学では、特性が強い問題が頻出します。そこで、大学の特性に応じた「傾向と対策」により短時間で効率的に得点力をアップすることが可能となります。
◇法学部 吉田有希さん
はじめに
本題に入る前に自己紹介をしたいと思います。実は、私がこの合格体験記を書いているのは私の同期より一年後です。私は一年間浪人というものを経験しました。高校に入学した当時の私の順位は三桁の真ん中より少し上、平均並みの女の子でした。しかし、徐々に成績を伸ばし高3になるころにはクラスのなかでも上位層に食い込めるようになりました。そんな私が志望校を大阪大学法学部国際公共政策学科に決めたのは高2の冬、予備校の先生に勧められたことがきっかけでした。同じ志望校の友人との競争、吉田先生の戦略的な世界史指導のおかげで高3の模試ではA判定、阪大模試でも志望学科別で7位になり冊子にも掲載されました。迎えたセンター試験本番、国語、理科基礎の易化をうけ86%の得点率、世界史にいたっては夢の9割突破を果たしました。もちろん志望校判定はA判定。残すは二次試験のみ。ここで私は悔やんでも悔やみきれないほどの大きな過ちを犯してしまいました。センター終了後から二次までの約一か月間、私は勉強する意欲を失いました。過去の自分の成績から自分を過信し、油断したのです。二次試験の記述力の未熟さや数学という大きな欠点から目を背け、自習室を抜け出しては自分と同じような友人とおしゃべりしていました。二次本番、この大学に自分は入学すると信じて疑わなかった私は一教科目の数学で大失敗しました。解答用紙が回収される中、自分より埋まっている他人の解答用紙をみて浪人を覚悟しました。数学の解答速報を眺めながら、頭の中で何度もたらればを繰り返しました。帰宅し、家族の前では平静を装ってはいたものの、家族が寝静まってから息を潜めてひたすら泣きました。結果は、不合格。30/150だった数学が災いし、私の得点は579,00、合格最低点は583,37。4,37点差で落ちました。心をいれかえ必死で小論文対策をして同大学の後期も受験しましたが、一歩及ばずこちらも約5点差で落ちました。
みなさんに伝えたいこと
私のような後悔をしないために、この教訓からこれから入試に挑むみなさんにお伝えしたいことがあります。それは入試において絶対は存在しない、ということです。模試は合格を保証してくれるものではありません。模試はあくまで現在自分がその模試を受けている全ての受験生の中でどれくらいの位置にいるかを示す指標であり、それ以上でもそれ以下でもありません。だから模試の成績に対して必要以上に気を病む必要も誇りにする必要もありません。模試の成績がどうであろうと、結局本番で点を取れた者が合格できます。成績が悪くても合格できるという話はよく聞くので、私はこの合格体験記でむしろ現在成績が良い人に警鐘を鳴らしたいと思っています。自分への過信が油断につながり、自分より成績が下だと思っていた人に追い抜かされ、合格できると思っていた志望校に落ちる人は毎年結構な人数いると思います。これは安易に志望校を下げる人にも共通して起こる現象です。現在志望校が自分の手に届きそうな気がしている人は志望学部の中で一番をとるつもりで、自分の志望校より一つ上の大学を目指すつもりでひたすら謙虚に努力を怠らず勉強してください。きっと能力がある人なのだからちゃんとやれば合格できるはずです。どうか最後まで全力を尽くしてください。
ここまでひたすら自慢と成績いい人用のアドバイスじゃないかとお怒りの方、ここまで読み進めていただきありがとうございます!笑
でも考えてみてください。私のような人間の代わりに合格を勝ち取ったのは誰でしょうか。最後まで努力を続け実力をつけた人です。今思うような成績がだせないことをそれほど悩む必要はありません。努力の成果がまだ表にでていないだけです。それでもどうも思ったような成績がでないのであれば、努力の仕方を間違っているのかもしれません。他の人の勉強法や先生のアドバイスを参考に自分の勉強法を見直してみてください。余裕そうにロビーにたまる受験生を鼻で笑ってそいつらを横目に努力を続けてください。
勉強について
では実際に私がどのような勉強をして今年合格できたのか紹介したいと思います。しかし、先ほど述べたように入試において絶対はありません。私の勉強法を実行したからといって絶対合格できるとは限りません。みなさんが自分なりの勉強法をみつける際の、一つの参考程度にしていただければ幸いです。各自のレベルに合わせて活用してください。
〈センター試験〉
〇国語
→センター現代文は問題が特殊なのでひたすら過去問を何周もすることに尽きる
→古文の文法問題は絶対落とさない(というか落とすとまずスタートラインにも立てない)
→古典はその文章の主題(この文章はなにについて述べられているか)を常に意識
〇数学
→苦手分野をできる限り早い段階で潰す(二次も同様)
→まず時間をはからずに満点とれるように練習する、満点をとれるようになったら時間をはかってセンターのスピードに慣れる、時間内に満点とれるようにする(満点じゃなくても自分の目標点数をとれるようになればOK)
〇英語
→第3問から第6問までの文章読解は知識ではなく経験、過去問を何周もして数をこなせばノーミスにできる(過去問を何周もするのがつらい人はセンター模試で毎回ノーミスを狙うだけでも効果的)(ノーミスは無理!と思う人は第1,2問での平均得点率をセンター模試から割り出し、(英語の目標得点)―(第1,2問の平均得点)=(第3~6問でとらなければいけない得点)と考えて第3~6問の目標得点をきめればよい)
※英語の読解は私立でも二次でも使う=文章読解力を問う第3~6問の訓練をする方が優先(読解力をつけるためにはどっちにしろ単語や文法覚えることになる)
→逆に点数差をつけたいなら第1,2問の点数をあげること、ここの点差は努力の差がもろに反映されるから早めに取り組むこと
〇化学基礎
→最低限の知識と解法覚えたらあとはひたすら演習あるのみ
〇地学基礎
→一定の知識を覚えることが必須、あとは覚えたことを問題にどう応用すればいいか毎回頭で考えながら解く(暗記すれば済む⇒✖ 暗記事項をもとに思考する⇒◎)
〇世界史
→吉田先生の戦略的な指導を受けて完璧な板書(笑)をもとにきちんとノートをまとめられていれば大丈夫(吉田先生のおっしゃることをちゃんと実行しよう!)
→学校の授業の世界史は最後まで終わらないことが多々発生するので最後の方に扱われる分野は早めに自力で取り組むこと
〇倫理・政治経済
→後回しにされやすい教科、時間を見つけて意識的に早いうちから取り組むこと
→私の場合は、市販のわかりやすい参考書を購入して大まかな知識をいれてから細かい知識をいれるようにしていた
→過去問に書いてあるさらに細かい知識も必要であれば参考書に書き加える
※参考書に関して
いくつかおすすめをあげておきます。好みがあると思うので実際に書店でいろんな参考
書を見比べて自分に一番合うものを選んでください。
・『センター試験倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本』(いわゆる黄本、私の周りでは使っている人結構多かった)
・『蔭山のセンター政治・経済』(私が使っていたのはこれ、おおまかな知識が得られ、わかりやすくてデザインもかわいい)
〈私立・二次試験〉
→センター試験とは異なり大学別の試験だから大学によって教科も出題形式も全く異なるため、自分の志望校の過去問を何周もすることが基本
→解いた過去問は学校or予備校の先生に必ず添削してもらうこと
※過去問について
過去問を選ぶ際は目的に合わせて購入してください。赤本、黒本、青本の解答を読み比べるのは絶対に忘れないでください。
(参考)
私が現役、浪人のときに使っていた過去問をまとめておきます。(見てわかる通り青いところで浪人しました笑)
・二次試験用→赤本(現役)、青本(浪人)
・センター国語→青本(解答の精度的に)
・センター英語、社会→赤or黒本(安いし、過去問多い、答えそんなに見ないから)
・センター数学→青本(大きく印刷されてあるからコピーして使用)
・センター理科→パックⅤ(学校で買わされた)
・私立→赤本(赤本が一番大学の種類多いから)
※その他おすすめ参考書
・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(これは現役のときに予備校の金髪ウェーブのべビメタ先生に教えてもらった本です。英作文対策はこれしかないです!)
・『ドラゴンイングリッシュ』(こちらも竹岡先生の本です。犬の表紙の単語帳に飽きたらこれです!)
最後に
みなさんを待ち受けている入試に不安を抱えていると思います。しかし、不安なのは受験生として健全です。大事なことは不安の原因を明確にし、試験本番までにできる限り不安要素を潰しておくことです。心にゆとりをもちながらも油断せず入試を楽しむつもりで最後まで努力し続けてください。みなさんが合格して、吉田会で会えることを楽しみにしています。最後まで読んでくださった方ありがとうございます。長々と失礼しました。
P.S.浪人や勉強、志望校についてなど質問、相談がある方は吉田先生を通じてコンタクトをとっていただければできる限りお力になります。
◇法学部 石上遼くん
始めに私は3年の冬まで東京大学文科一類を志望していましたが,現役で受からねばならない家庭事情で安全に合格できると思われた京都大学に志望を変更しました。私が今から語る合格体験とは第一志望校に合格できなかったものの言葉として認識していただきたいです。
私は数学,社会が得意でした。特に数学が得意で数学は他の文系の生徒に負ける気がしませんでした。一方,国語,英語が不得意で古典と英語は学校の成績で2をとっていました。そんな私が語る合格へのカギは「数学」です。ただ自分が得意で助かったからみんなも頑張ってね☆というものではありません。私が受験生として過ごした一年間に受験は数学力で大きく左右されると気づいたのです。周囲の人間も同じようなことを言っていました。少し考えてみればわかると思うのですが,国語,英語,社会は一問正当しても僅か数点しか取れません。一方,数学は一問で20~30点取れるのです。この事実だけでは腑に落ちないかもしれませんが,実際私は数学で他の生徒に50点程度リードしていました。一方,他の英語や国語の得意な生徒からは酷い時でも20点程度しか離されませんでした。やはり私は数学を第一に強化すべきであると思います。(日本史を担当されている吉田先生に提出するレポートでまず数学のことを述べるのは気が引けるのですが(笑))
次に京都大学または東京大学を志望し,日本史を二次で使用される方に向けて語りたいと思います。どちらの大学でも論述問題が出題されます。ただ事実を順に書けばいいじゃん,簡単じゃん!と考える方もいらっしゃるかもしれませんがそれは違います。論述力はそんな一朝一夕につく力ではありません。そこで私は吉田先生に論述のトレーニングをしていただくことをお勧めします。吉田先生に授業の度に添削,解説していただくことで私の論述力は向上していきました。(少なくとも記述することになれ,どんな論述問題に対しても善戦できるようになりました)しかも吉田先生は時代の中で論述問題が出そうだと考えられる箇所を重点的に解説してくださるので効率も良いと思います。皆さんも吉田先生にお願いして(その手段をとらなくても自分で何らかの策を講じて)論述問題になれるべきだと思います。
このように私は合格体験を述べましたが私は何故東京大学に合格できなかったのでしょうか。それは国語,英語力にあると考えます。東京大学は国語と英語の割合が大きく,私は非常に苦戦しました。やはり自分の受験校のことを知り,それに見合った対策をすべきだと考えます。私は数学で押し切ろうとしたため東京大学受験をできませんでした。相手を知ることは非常に大切です。
ここで私の合格体験記は終わろうと思います。この文章を読まれた方々が,私が成し遂げられなかった第一志望校合格を果たされることを強く願っています。
◇法学部 小堀智寛くん
京都大学法学部1回生の小堀智寛です。合格体験記と言っても僕なりの勉強法や考え方を書きますので、これを読んでいる君には合わないことがあると思います。くれぐれも真似するのではなく、参考程度にしてください。
僕は去年京大を受けて80点ほど足りず見事撃沈しました。部活の関係で他の人ほど勉強できなかったので、浪人が決まった頃はまるまる1年あるしまぁ受かるでしょとのんきに考えていました。そこで今まで通ったことがなかった予備校というものを知るためにいろいろ説明会に行きました。僕は自分に合っていると思った四谷学院に決め、頑張ろうと思いました。
ところで今これを読んでいる君は京大になんとしても合格するという決心ができていますか?学部や偏差値は何であれその気持ちが受験生には必要です。浪人生の人は後がないので残るチャンスはあと1回!僕は合格しなければ友達に会わせる顔がないと思って頑張りました。他人を蹴落としてでも自分は合格すると心に刻んでください。勉強が辛いときや入試本番に自分を支えてくれるのはその気持ちだけです。僕もセンターや2次試験では現役のときの何倍も緊張しました。その緊張が受験生最大の敵です。それに打ち勝ち実力を発揮できれば合格します。自分を信じて頑張ってください。
さて精神面でのアドバイスはこれぐらいにして、僕の勉強スタイルについて書きましょう。
朝8時半には予備校へ行き、授業を受け、自習室で夜9時まで勉強して帰宅していました。これが結構疲れるのですよね。(どうしても帰りたくなったら帰りなさい。他の受験生はまだ勉強していることを忘れずに)だから僕は家に帰ってからご飯を食べ、風呂に入り、テレビを見て寝るようにしていました。次の日の予習は自習室で済ませるのがいいです。家に持って帰ってもグダグダして長引き、結局朝になってしまったとかなるのがオチですからね。家では勉強しない。家ではリフレッシュするのが大事です。早く寝て次の日の授業に備えてください。睡眠時間絶対確保してください。授業中寝なくなりますから。
次に友達についてです。予備校での友達は多くないほうがいいです。互いに刺激し合えるいい友達が1人でもいれば十分です。僕はいい友達に巡り合えたので幸せだったなぁと思います。僕は昼ご飯を友達と一緒に話しながら食べていました。ただしここに落とし穴があるのです。昼ご飯は時間を決めなさい。長くても1時間に収めるべきです。時間になったら気持ちを切り替え友達と離れなさい。授業があるうちはいいですが、夏休みや冬休みなど自習室にいる時間が増える時期が要注意です。この落とし穴にはまると最後、さよならです。
科目別の勉強は僕の経験をもとに書きます。
センター科目は第一解答科目が地理で、第二解答科目は日本史、理科は生物でした。センター地理は社会の科目で最も高得点がでないので、避けられるなら避けるべきでしょう。僕は法学部志望だったのでしょうがなく地理を選択しました。地理の勉強は面白いのですが、なかなか得点に現れないのがつらいところですね。
学部によってはセンターの第一解答科目と同じ科目を2次で使える学部(教育、経済など)もあるので一度調べてみることをお勧めします。京大は独特の圧縮方法をとるので、国数英よりも理社を頑張ったほうがお得です。
京大はセンターの割合が小さいですが、それなりにとらないと出願に迷うので遅くとも12月ぐらいにはセンター対策を始めるとよいでしょう。僕は11月の駿台実戦模試が終わってから始めました。ちょうどよかったのではないかと思います。
模試についてですがセンター模試は9割目指して受けていました。(一度も達しなかったのですが・・・)
京大模試は夏と秋に2回ずつ河合と駿台を受けました。代ゼミはいらないです。僕は夏の河合がC判定で、それ以外はすべてA判定でした。模試は判定も大事ですが、復習をちゃんとしてください。社会は特に類似問題が出やすいです。A判定は自信にしてそれ以外は次絶対A判定とると誓ってください。僕も最初先生から軽くA判定よろしくと言われ、そんなに簡単に取れるかと思っていましたが、やればとれます。(実際僕は駿台の京大実戦模試で法学部総合、英語、日本史で名前が載りましたから。)
さて京大の受験科目へと移りましょうか。僕の受験科目は国語、数学、英語、日本史でした。
まず国語から始めましょう。国語は京大受験生が最も苦手とする科目です。なぜなら「あんな大きな解答欄に何を書いたらいいかわからない」とか「模範解答みたいな答え書ける訳ないだろ」と誰もが思うからです。確かに僕も国語を最も苦手にしていたので気持ちはよくわかります。
そこで僕が君に伝えたいのは国語は得点源にできるということです。僕は昨年の入試本番で45/150ぐらいだったと思います。これではさすがにダメですが、合格者は大体70~80あたりなので1年あれば挽回できそうですよね。僕は1年間国語に力を入れたくさん書くことで感覚を身に着け模試では89/150をとることができました。先生によっては一行23文字くらいにするべきだとかいう人もいますが、丁寧に書けば超細かく書いてもたぶん大丈夫です。(僕はそれで模試も本番も成功しました。)京大の国語は東大や一橋と違って如何に要素を落とさないかにかかっているので沢山書かないと外す可能性が高くなるのです。頑張って書いたら結果はついてくると思います。
次に数学です。僕は数学も苦手で夏休みまではクラスの授業についていくのが精いっぱいでした。1学期の最後に数学の先生からZ会の「文系数学の革新」という問題集を薦められ夏休みにそれを3周しました。最初は難しかったのですが、やっていくうちに数学が楽しくなり力がついていると感じました。2学期が始まるとクラスでは1学期よりも難しい問題を扱うのですが、それらがスラスラ解けて僕も先生もびっくりしました。数学はあっという間に得意科目になりました。数学は多くの問題に触れ、解く喜びを見つけてください。
次は英語についてです。
京大の英語は英文和訳と和文英訳の2種類が定番でしたが、去年は同じ意味となる英文を選択する記号問題が新しく増えました。傾向の変化は気になるところですが、従来通りの対策で十分でしょう。京大受験生の得意科目は英語です。つまり英語ができて初めて勝負できるということです。合格者は7~8割ぐらいの得点を取ります。構文を外すと大きく後れを取ってしまいます。慎重かつ素早く判断して日本語に直すことが求められます。僕の作戦だと英文和訳に1時間、和文英訳に1時間の時間をかけていました。先に英文和訳を仕上げたほうがいいと思います。わかんないものはわからないので、英作文の完成度を高めたほうが合計得点としては上になると思います。僕の使った参考書は河合塾の「英文解釈の透視図」です。これは夏休みに1週間ぐらいかけてやりました。英文の見方がわかると思うのでやる価値ありです。あと単語に力を入れすぎないように。単語力があればいいですが、単語帳一冊やれば十分です。京大の英文には難解な単語が入っていますが、文脈で意味を固定するよう心がけてください。試験本番は緊張で知っている単語もわからなくなります。辞書を引かないように前後の文脈を見ながら日頃も読んでみてください。英作文はとにかく書いて書いて書きまくることが大事です。そして先生に添削してもらってミスを自覚する。次から同じミスをしないようにすれば点数はあがってきます。河合塾の京大模試の英作文の採点はクソなので気にしないように。
最後に日本史についてです。
はっきり言って京大の日本史は簡単です。ただ、知っているのに答えられない問題が潜んでいてあまり点数が伸びないものです。法学部は50点にしかならないので国数英に余裕がないならそれほど力を入れなくてもいいです。ただし経済などを受けるならば歴史マニアたちが社会で点を稼ごうとしてくるので要注意!ちゃんと対策するように。日本史は吉田先生に教われば大丈夫です。教科書と読み込み図説を覚えれば京大日本史はOKです。僕の場合はどの人がどのページのどこに載っているかをすべて覚えていました。図説の隅から隅まで覚えてください。日本史は覚えたもの勝ちです。また論述は流れを覚えて、先生が出るといった問題をやってください。添削してもらって覚えるように。
ここからは私立について説明します。僕は同志社、中央、早稲田、慶応に合格しました。自分でもびっくりですが全勝だったのです。すべて法学部だけを受験しました。同志社、中央はみんな受かるので早慶について書きます。僕は正直どちらかに受かればいいと思い受験しに行きました。受験は思ったよりも疲れるので覚悟していくといいです。早慶は両方とも英語が難しいです。だからちゃんと赤本を買って全部解きました。早慶の英語は量が多く時間が短いということで京大とは正反対なので対応するのは大変ですが頑張ってください。慣れるしかありません。日本史は時間はありますが、特に慶応は量が半端ないので慣れてください。早稲田の国語も慣れてください。何度もやると少しずつ分かってくると思います。最後に慶応の小論文ですが、僕は何一つ対策しませんでした。京大に役立ちませんから。それでも受かるので大丈夫です。私立対策はセンター後にスタートがベストかな?
なんだかんだ書きましたが、一生懸命勉強して合格した時の自分を想像して頑張ってください。悩んだらYouTubeで名言でも見て元気出してください。
「賢いやつが受かるのではない。受かったやつが賢いのだ。」
京大はいろんな子がいて楽しいよ!春に待っています!
◇教育学部 田附紘平くん
受験を経験して思ったことを書きたいと思います。皆さんの参考になれば幸いです。体験記というのは、勉強の合間に読まれるものだと思ったのでやわらかめに書いてみました。
いろんな体験記に書いてあるようなことは、今になるとすごく実感します。積み重ね(コツコツする)が大事とか睡眠時間を削るな(直前は仕方ないかもしれませんが)とかですね。ある程度、みんな同じように体感する部分もあると思います。合格を勝ちとった人達の多くが感じることは参考にしてよいのではないでしょうか。ここから書くことは僕自身が感じたことです。
まず、自分に合った勉強法を見つけてください。どれが自分に合うかってゆう判断も難しいですが、やってて無理がなければ合っているんだと思います。正直なんでもいいんです。予備校・塾をひたすら信じて授業を受けるのも、自学自習するのでもよしです。また、朝早く起きて勉強もありだし、夜がんばるのでも。別にどの勉強法でも第一志望に受かっている人は知っていますし、自分にしっくりくるかどうかが一番大事じゃないでしょうか。本当に悩んだら周りの人に相談してみてください。それでも、結局決めるのは自分ですよ。そういう意味では受験って自由だと思います。参考書も問題集も星の数ほどありますし、選択肢はたくさんあります。それに困らずに喜ぶくらいの気持ちでいきましょう。
あとは、突き進むだけです。焦って実戦問題をやるんじゃなくて、感覚としては夏までに大体の基本を押さえるつもりで。ちなみに僕はセンターしかいらない理科と社会はそれぞれ、夏と夏終わりに始めましたが普通に間に合いましたよ。ただ、けっこうグダる感覚が出てくると思うので自分のやり方を信じるのが大事です。
各教科の勉強法については、僕はあえて書きません。僕は受験の専門家ではないし、僕の勉強法が一番効率よかったという自信もあるわけではないからです。ただ、ひとつ言いたいことは、ある程度早い時期に、各教科1つ、あるいは1人でもいいから、自分に合っていて、信じていけそうなものを見つけられたら、合格への相当な近道になります。塾や予備校の先生でもいいし、参考書でもいいと思います。日本史に関しては、吉田先生は間違いないです。やみくもに信じていいというわけではなく、いいと最初は思っても、だんだん違和感を感じたらスパっと次のさがすというのも英断のひとつだと思います。
次に言いたいのは、挫折についてです。僕も受験生時代何度か挫折しましたが元気に大学生やってます(笑)。そんなうまくいくわけはないんです。模試が悪くてへこむことも多いと思いますが、それはむしろ次への起爆剤です。たぶんどこででも気にするなって言われるでしょうが、気にしてしまうのが人の性です。なら、悔しさを晴らしてやりましょう。なにかバネがあったほうががんばれるもんです。僕もセンター本番で失敗してボーダーに足らず途方に暮れましたが今は暮れてませんし (笑)。周りを見ても余裕そうな人ほどダメだったと思います。成功した人ほど実は苦しんでいるんです。だから、ちょっとうまくいかないくらいでくじけないでくださいね。僕の場合も友達の場合もそれぞれの受験のドラマのターニングポイントは挫折であることは多いですね。だから、なにかへこむことがあってもここが分岐点だと思って踏ん張ってください。
あと言いたいことは気持ち勝負だってことです。こういうレポートで精神論ばかりは申し訳ないんですけど、絶対受かってやるんだっていう気持ちが一番の武器です。これは間違いないです。ちょっとひどいことを言うと、本番までいろいろありながら一生懸命勉強することになりますが、土俵に上がればあんまり関係ありません。別世界です。ただ勉強すれば必ず受かるというものではありません。相手も同じように勉強してきていますからね。気迫も非常に大事です。もうこれだけやったら、受からなくてもいいやっていうくらいやってください。気持ちがあれば勉強も続けられるし、内容も濃くなっていくものです。
長々となりましたが、言い足りなかったことを。ずっと勉強っていうのも実際問題きついものです。時間を決めてメリハリをつけて過ごすのがいいですよ。だらだらは禁物です。
結局何が言いたかったのかというと、すべて自分次第っていうことです。少し大学の自由さに通じるものがあります。どこを目指すのも、何を勉強するのも、このレポートを信じるかどうかもあなた次第です。取捨選択してくださいね。いろんな人の話を聞けばゴールへの道筋はなんとなくわかりますが、進むのは自分です。強い気持ちを持って、多少道からそれても、止まることがあっても自分のペースを守って着実に進みましょう。それでゴールに辿り着いたとき、振り返ったら自分だけの受験のドラマがハッピーエンドで完結しているんじゃないでしょうか。その時を想像しながらがんばってください。では健闘を祈ります。
吉田塾では、「京都大の合格レポート」を書いてくれた歴代の塾生たちがたどった京都大合格の道筋を、「あなたにも」体験してほしいと思っています。
さらに「京都大の日本史」を攻略するための詳しい内容を知りたい人は、「吉田塾とは何か」や「塾長 吉田健志のプロフィール」をよく読んで頂き、自身の合格戦略に合うとの手ごたえを感じたら、ぜひお問合せください!
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