一橋大の日本史(傾向と対策:2024年度版)
①大問は3つで論述形式が中心(400字×3題)。各大問に3個~4個の小問が設定されていて解答字数は受験生自身が配分する形式がずっと続いている。
②一般に「一橋の日本史」は、非常に難度が高いとの認識が定着している。確かに難度の高い問題も数多く出題されてきたが、そういった問題も含めて例年出題される時代やテーマがかなり限定された範囲に集中していて、しかも類題がくり返して出題されているので、実は対策が立てやすく、腰を据えた過去問研究を行えば「中途半端な一橋大対策しかやらない」ライバルに大きな差をつけること(得点源にすること)が可能なのです。
③「一橋大の日本史」は、戦略的かつ効率的に過去問研究した人とそうでない人とでは、点差が大きく開いてしまう特性を持っています。この機会に「一橋の日本史」の問題をじっくり見て読んで実感(百聞は一見に如かず!)してほしい。君がまず最初にやるべきことは、実際に戦う「相手を知ること」です。
☆2024年・2023年の本試験問題は、従来通りの「一橋らしさ」全開の大問(小問)がたくさん並んでいました。過去問とほぼ同じ問題や過去問に近接する事項(テーマ)が数多く出題されているのが見る人が見れば実感できます。過去問とのつながりが「見えてくる」対策が最も有効な一橋対策になるのです。
上記の内容が実感できる大問を以下に紹介していますので一度解いてみる(まだ、実力不足の人はじっくり読んでみる)ことを強く推奨します。なお、各大問の終わりに「一橋らしさ」を指摘する吉田の視点があります。参考にしてください。
☆2023年 大問Ⅰ(クリックで展開)
次の文章を読んで,下記の問いに答えなさい。(問1から問5まですべてで400字以内)
江戸時代の儒学者・経世家である (a) は著作『経済話』において以下のように述べている(原文の表記を改めている)。内容をふまえて解答しなさい。
今,上の(b)法に背く者,刑罰に合はず,上にては,民が孝・悌・忠・信になりたらば法に背くまい,とかく民の孝・悌・忠・信になる様にと思ふこと也。孝・悌・忠・信になる様にと思ふと,不孝・不悌・不忠・不信をさせぬとは大に違(ちがう)なり。
法なしに法に背かぬ様になるは,智者のことなり。士大夫のことなり。士大夫と云(いう)者は,それが為にこそ上より(c)知行を下されて,金がほしいと思ふに及ばず,一心一向に金を得ることに打掛りて居るに及ばず,智を練るにうち掛りて居ることなり。下の愚人は手足を働かせて後に漸(ようやく)衣食を得る故に,六ヶ敷(むつかしき)ことに打掛りては居られぬ也。
問1 (a) に入る人名を記しなさい。
海保青陵(大学受援レベルでは、海保青陵と特定できるヒントがないので難問である)
問2 経世論を朱子学および荻生徂徠の学問とそれぞれ関係づけて説明しなさい。
添削します(経世論は政治や社会問題に対して,その解決策を論じたもの)
問3 下線部(b)に関して,当時幕府の刑事司法で用いられていた法の名称を記し,説明しなさい。
公事方御定書(添削します:三大改革期の事項は一橋大好き分野です!)
問4 下線部(c)に関して,掛屋と札差について説明しなさい。
添削します!
問5 (a) の著作にも影響を受けながら長州藩の藩政改革を行った人物の名前を記し,改革の内容を説明しなさい。
添削します!
☆吉田の視点
一橋大学では、全時代的に「社会経済史」が頻出します。よって、問4の「掛屋」と「札差」の説明問題は十分予想された問題となります。問3の公事方御定書は2016年に出題されており、問5の村田清風は2019年に出題されています。また、近世の大問では、思想家や改革者を挙げて説明する形式の問題が20年以上過去問を分析すると繰り返し出題されていることが分かります。よって国学者などは要注意です。なお、本問は、カウンセリング(無料)&お試し講座において希望すれば無料で添削指導を行いつつ、本問のさらに深い過去問(30年分)とのつながりや頻出テーマの分析方法を伝授することが可能です。戦略的かつ効率的に一橋大学の日本史の攻略をめざす受験生は、ぜひお問い合わせください!
☆2024年の大問Ⅱ(クリックで展開)
次の史料A~Cを読んで下記の問いに答えなさい(史料は一部を省略のうえ,表記を改めている)。問1から問5まですべてで400字以内で解答すること。
史料A
第四条 皇居又ハ行在所(あんざいしょ)ヲ距ル三里以内ノ地ニ住居又ハ寄宿スル者ニシテ,内乱ヲ陰謀シ又ハ教唆シ又ハ治安ヲ妨害スルノ虞アリト認ムルトキハ,警視総監又ハ地方長官ハ内務大臣ノ認可ヲ経,期日又ハ時間ヲ限リ退去ヲ命シ,三年以内同一ノ距離内ニ出入寄宿又ハ住居ヲ禁スルコトヲ得
史料B
第十七条 左ノ各号ノ目的ヲ以テ他人ニ対シテ暴行,脅迫シ若(もしく)ハ公然誹毀(ひき)シ又ハ第二号ノ目的ヲ以テ他人ヲ誘惑若ハ煽動スルコトヲ得ス
一 労務ノ条件又ハ報酬ニ関シ協同ノ行動ヲ為スヘキ団結ニ加入セシメ又ハ其ノ加入ヲ妨クルコト
二 同盟解雇若ハ同盟罷業ヲ遂行スルカ為使用者ヲシテ労務者ヲ解雇セシメ若ハ労務ニ従事スルノ申込ヲ拒絶セシメ又ハ労務者ヲシテ労務ヲ停廃セシメ若ハ労務者トシテ雇傭スルノ申込ヲ拒絶セシムルコト
三 労務ノ条件又ハ報酬ニ関シ相手方ノ承諾ヲ強ユルコト
耕作ノ目的ニ出ツル土地賃貸借ノ条件ニ関シ承諾ヲ強ユルカ為相手方ニ対シ暴行,脅迫シ若ハ公然誹毀スルコトヲ得ス
*誹毀…他人を悪く言って名誉を傷つけること
史料C
第一条 国体ヲ変革シ又ハ私有財産制度ヲ否認スルコトヲ目的トシテ結社ヲ組織シ又ハ情ヲ知リテ之ニ加入シタル者ハ十年以下ノ懲役又ハ禁固ニ処ス
前項ノ未遂罪ハ之ヲ罰ス
第二条 前条第一項ノ目的ヲ以テ其ノ目的タル事項ノ実行ニ関シ協議ヲ為シタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ禁固ニ処ス
第三条 第一条第一項ノ目的ヲ以テ其ノ目的タル事項ノ実行ヲ煽動シタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ禁固ニ処ス
第四条 第一条第一項ノ目的ヲ以テ騒擾,暴行其ノ他生命,身体又ハ財産ニ害ヲ加フヘキ犯罪ヲ煽動シタル者ハ十年以下ノ懲役又ハ禁固ニ処ス
問1 史料A~Cの法令の名称を順番に答えなさい。
A 保安条例 B 治安警察法 C 治安維持法
問2 史料Aを公布した理由について説明しなさい。
添削します!
問3 史料Bは,従来の関係法令を集大成したものとして公布された。史料Bが継承した従来の法令のうち,1880年および1890年に公布された法令の名称を順番に答えなさい。また,史料Bには,従来の法令にはない新たな規制条項も盛り込まれていた。第17条がまさにそれであるが,このような条項が追加された理由について説明しなさい。
集会条例、集会及政社法、(論述は添削します!)
問4 史料Cを公布した理由について説明しなさい。また,その後になされた史料Cの改正の内容について説明しなさい。
添削します(田中義一内閣の最高刑が死刑となるだけでなく近衛文麿内閣の予防拘禁制の導入まで指摘したい)
問5 史料Cの廃止の直接のきっかけとなったものは何か。簡潔に答えなさい。
GHQによる五大改革指令や人権指令。
☆吉田の視点
一橋大学では、近代の弾圧立法史を繰り返し出題している。史料A(保安条例)、史料B(集会条例)、史料C(治安維持法)は、吉田塾の一橋対策では必ず扱う史料(演習問題付き)ですので塾生は本番で完璧な解答文が書けた!とうれしい感想をもらっています。問2の史料A(保安条例)の公布理由は、2023年の大問Ⅱの問2「明治初期に新聞紙条例が制定された背景について,当時の政治状況をふまえて述べなさい。」があっての問題と見ることができる。問4 史料C(治安維持法)の公布理由と改正は、2016年の問3「護憲三派内閣が治安維持法を成立させた目的について説明しなさい」があっての問題と見ることができる。
なお、本問は、カウンセリング(無料)&お試し講座において希望すれば無料で添削指導を行いつつ、本問のさらに深い過去問(30年分)とのつながりや頻出テーマの分析方法を伝授することが可能です。戦略的かつ効率的に一橋大学の日本史の攻略をめざす受験生は、ぜひお問い合わせください!
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吉田塾では、一橋大学合格を目指す新年度生を募集中です。
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吉田塾とは、
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「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
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