名古屋大の日本史(文学部・情報文化学部)では、本格的な論述問題が出題されます。今回は最新の過去問を利用して名古屋大の古代分野の分析の一部(傾向と対策!)を紹介します。
大問1(古代分野)では、
史料文を提示してその史料に則して歴史事項を説明させる問題が頻出(三年連続!)している。
2018年の大問1の問5
下線部⑤について,この官人登用の仕組みを定めた養老令の条文は,下記のとおりである。この史料を読んで,この制度の内容について説明せよ。
およそ,位を授けむは,皆年二十五以上を限れ。ただし,蔭をもって出身せむは,皆年二十一以上を限れ。
およそ,五位以上の子の出身せむは,一位の嫡子に従五位下,庶子に正六位上。(中略)従五位の嫡子に従八位上,庶子に従八位下。三位以上は,蔭,孫に及ぼせ。子に一等降せ。(下略)
(選叙令,原漢文,一部を書き改めた。)
上記の問題は、「蔭位の制」を説明する問題なので難しくはないが、2017年の大問1の問3は、史料文から陣定や内覧を想起しなくてはならず、かなりの史料読解力が必要となる問題も出題されるので「史料対策」は必須であることが「相手を知る」(過去問研究!!!)ことではっきり見えてきます。
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「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」(孫子の兵法)は、現代においても最も重要な戦略的視点として君臨しています。
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