「早稲田の文化構想学部の日本史」
2023年の文化構想学部の大問2では、
「日本における歴史の編纂や叙述に関する次の文章を読んで、問に答えなさい」
と各時代の「史書」についての知識を問う大問が出された。
本問は、早稲田の他学部でも頻出するテーマである。代表的な問題を数問ここで紹介するので早稲田の「史書」問題のレベルを確認して早稲田対策の参考にしてください。
問2 下線b(虚構をまじえた歴史物語や合戦の経緯を描いた軍記物語)に関して述べた文のうち正しいものはどれか。1つ選べ。難易度 標準
ア 『将門記』は軍記物語の先駆的なものである。
イ 『栄華物語』は藤原道長をたたえ,道長に献上された。
ウ 『大鏡』は漢文体で書かれた。
エ 『陸奥話記』には後三年合戦の経緯が書かれた。
オ 『今鏡』は藤原通憲の著作である。

問4 ①~④のうち正しいもの2つの組み合わせはどれか。1つ選べ。難易度 易

① 慈円は藤原兼実の弟である。
② 慈円は天台座主をつとめた。
③ 北畠親房は『建武年中行事』も著した。
④ 北畠親房は唯一神道の理論により『神皇正統記』を著した。

ア ①と② イ ①と③ ウ ①と④ エ ②と③ オ ②と④

問5 下線d(鎌倉~南北朝時代には特色ある歴史編纂・叙述が,さまざまに行われた)に
関して述べた文のうち正しいものはどれか。2つ選べ。難易度 標準

問9 近代には東京帝国大学の史料編纂掛で,収集した膨大な史料を用い,『 D 』
『大日本古文書』などの編纂が進められた。空欄Dに該当する語句は何か。
漢字5字で答えよ。難易度 難

「史書」について問題(早稲田レベル)を解いてみて、どうでしたか?
なお、早稲田では問5のように「2つ選べ」の問題は2つとも正答しないと得点化されません。とくに商学部や教育学部ではこの形式が頻出するので「より厳密な」正文・誤文判定能力が要求されます。

解答 問2 ア  問4 ア  問5 イ・オ  問9 大日本史料

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